自分も、学生時代のデザイナー友達への見栄や、周りの目を気にして、ダサいデザイン会社は避けたい。ダサいデザインはしたくない。というプライドは強くて、必死に有名デザイン事務所に入ったこともありました。
その後、大手企業のインハウスデザイナーを経験しましたが、ダサいというのは全く気にならなかったし、やりがいだってありました。
インハウスデザイナーはダサいのか?
- 企業イメージが良い会社だと、全然ダサくない。
- デザイン業界に興味が薄いことが、ダサいと言われる原因?
- デザインクオリティより、売れるデザインを目指す意識は高い。それってダサいの?
- デザイン賞取りたい!みたいな人からしたら、ダサいと思われるかも。
ダサいっていうより、単に生き方の違いだと思う。
仕事は仕事と割り切りたいのが、インハウスデザイナー。
詳しく解説していきます。
企業イメージが良い会社だと、全然ダサくない。

インハウスデザイナーっていっても広くて色々あります。底辺からトップまで、これは制作会社でも変わらない。
例えば、仲條正義さんが在籍していた「資生堂宣伝部制作室」、平野甲賀さんが在籍していた「高島屋宣伝部」「京王百貨店宣伝部」ここだってインハウスデザイナーです。
ダサいなんて全く思いませんよね。
とはいえ、資生堂は別格なので極端な例ですが。ただ、レベルが高くなくても、インハウスデザイナーとして入れる大手企業は多い。
例えば
- 大手レコード会社
- 大手アパレル企業
- 大手化粧品メーカー
- 大手電機メーカー
- 大手お菓子メーカー
などなど
色々思いつく会社があると思います。
興味がある業界のイメージの良い大手企業を目指してみるのも良いと思います。レコード会社でCDジャケット作りたいとか、お菓子のパッケージ作ってみたいとか。正社員採用じゃなければ入ることはそこまで難しくありません。なぜなら、基本的にインハウスデザイナーは、そもそもあまりレベルが高くないから。自分は経験ほぼ無かったので、とりあえずバイト採用でしたが、それでも大手企業に一発で採用されました。受けてる周り人は、かなりレベル低かった感じがしました。
制作会社経験者だと特に入りやすい。正社員から業務委託など、募集してる契約形態は色々ですが、今後フリーランスになりたいと思っているなら、あまり正社員にこだわらなくても良いと思います。
ちなみに、中小企業だとデザインは外部発注が多いので、大手の方がインハウスデザイナーを雇ってることが多いです。
大手インハウスデザイナーはどこで募集してる?
- 【マスメディアン】
マスメディアンは、宣伝会議、販促会議、ブレーン、広報会議などクリエイティブ関連書籍で有名な「宣伝会議」のグループ会社。質の良い求人が多め。ここもインハウスデザイナーを募集していることが多いです。 - マイナビエージェント
大手インハウスデザイナー求人が多いです。非公開案件も多いので、登録しておくことをおすすめします。大手エージェントなので、求人先に変な企業が無いことが安心できます。
デザイン業界に興味が薄いことが、ダサいと言われる原因?

デザイナー同士の雑談でデザインの話題が出るのは、少数派。
ダサいダサくないというより、好みの問題だと思う。デザインが好きで好きで、寝ても覚めてもデザインのことばかり考えてるっていう人には向かない。そういう人は、素直に制作会社をおすすめします。
制作会社だと、常にデザイン漬け。
インハウスデザイナーだと、デザインの話題はほぼ出ない。
制作会社だと、上司から「◯◯の展覧会見に行ってこい。」「このデザイナーは知っとけ。」「良いデザインはスクラップしておけ」などなど、日頃からデザインのことを考えろ、的な指導が入ります。同僚と話していても「gggでチヒョルトやってるから、行かない?」「誰?チヒョルトって」とか、デザイン関連の話題になったり、上司から素敵なデザイン集見せてもらったり、自然とデザインの知識や意識が上がることが多い。インハウスデザイナーの場合、有名デザイナーに興味ない人が大半だし、そういう話題はほぼ出ない。空気感が全然違います。たまにデザイン好きも居るので、そういう人(少数)とは、少しデザインの話をしたかも。程度。
デザインクオリティより、売れるデザインを目指す意識は高い。それってダサいの?

デザインそのものに対するモチベーションは高くないです、ただ、
売れる、売れない、に対するモチベーションは高い
デザインクオリティがどうこう、というより、このデザインで売れるのか、売れたのか、売れる為のデザインへこだわる、デザインそのものの質を上げるというのとは、少し方向が違う感じ。身近に営業の人が居たり、数字報告を見る機会が多いので数字は結構気にします。もちろんデザインがどこまで売上を左右するかは分かりませんが意識はしますね。制作会社だと作って終わりなことが多いですからね。
売るためのデザインは、アピールするものが増えるからダサくなりがちというのもありますね。
専門性が強くなる
ただ、インハウスデザイナーの強みは、一点特化でその業界のデザインは強くなる。例えば、お菓子メーカーだったら、ひたすらお菓子関連のデザインだけになるので、お菓子関係についてはスペシャリスト。内部事情も知ってる分、転職やフリーランスになっても独自の強みができるメリットがある。
「強みがある」っていうのは独立してからも強い
自分は雑貨系デザイン専門だったのですが、辞めてフリーランスになった後でも、雑貨関係のデザインを頼まれることが多々ありました。フリーランスになるなら、強みを持っておくと役立ちます。
おしゃれなデザインは外注される?それは自分の腕次第。
オシャレなブランディングデザインは外注することが多い。制作会社はデザインクオリティが高くブランディングが得意。社内でデザインが優秀だと認識されたらブランディングのデザインを任されることもあるが、新しいプロジェクトなんかはデザインを外注されることが多い。その辺は腕次第ですね。社内デザイナーは、高度なデザインを期待されていないという側面があります。ただ、これは覆ることがあるので、ガチでデザインの質を上げていけば、特別扱いされることも十分あり得る。
自分はぬるい会社でしたが、周りに流されず、ガチなデザインを心がけていたので、新規プロジェクトでも外注されることなく「デザイン作ってみて」と頼まれることが多かったです。デザインを信頼されている実感はかなりありました。
デザイン賞取りたい!みたいな人からしたら、ダサいと思われるかも。

インハウスデザイナーをダサいと言ってる人は、
デザイナーの種類が違うと思った方がいい。
デザイン賞とか狙ってる人なので、仕事は仕事と割り切りたいデザイナーは、そんな意見無視して、人間らしい生活が出来るインハウスデザイナーで、割り切って生きることをおすすめします。
仕事は仕事と割り切りたいのが、インハウスデザイナー。
ADCやJAGDAなどのデザイン賞取りたい!有名デザイナーになりたい、みたいなテンションの人にとっては、インハウスデザイナーはやる気ないデザイナーと思われるかもしれないけど、そんなガツガツなデザイナーって多くないです。特に年齢が上がるにつれ、現実を見るというか、そんな四六時中デザインのことばかり考えて、深夜までデザイン作業なんて、若いうちしか出来ないしやりたくもなくなる。そう考えると、ほぼ定時で帰れて、デザインも生かせるインハウスデザイナーは良い選択肢だと思う。
ダサいは無視。定時で帰りたいデザイナーは全員インハウスデザイナーを目指すべき。

インハウスデザイナーは、デザイナーなのに定時で帰れる唯一の職場
デザインは好き、でも人間らしい生活したい。そういう人はインハウスデザイナーになることをおすすめします。実際、ダサいと言われることなんて全く無いし、必死で夢に向かってデザイン賞目指したりしてる人からみたら、ダサいと心の中では思われてるかもしれないけど、自分は自分の目指す生き方があると思うので、思ったように行動してみることをおすすめします。インハウスデザイナー、おすすめですよ。
インハウスデザイナーはダサいのか?
- 企業イメージが良い会社だと、全然ダサくない。
- デザイン業界に興味が薄いことが、ダサいと言われる原因?
- デザインクオリティより、売れるデザインを目指す意識は高い。それってダサいの?
- デザイン賞取りたい!みたいな人からしたら、ダサいと思われるかも。
インハウスデザイナーはどこで募集してる?
- 【マスメディアン】
※インハウスデザイナー求人有り
マスメディアンは、宣伝会議、販促会議、ブレーン、広報会議などクリエイティブ関連書籍で有名な60年の歴史がある「宣伝会議」のグループ会社。マスコミ関連に特化した転職エージェントだけあって、独自の求人があり、質の良い求人が多め。 - マイナビエージェント
※大手インハウスデザイナー求人有り
大手インハウスデザイナー求人が多いです。全体的に質の良い求人が特徴。有名大手企業の求人が並ぶので安心できる転職エージェントだと思います。非公開求人も多いので、登録しておくことをおすすめします。20代〜30代の方向けの転職エージェントです。 - doda
※インハウスデザイナー求人有り
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