エディトリアルデザインは、雑誌はカタログ、書籍やフリーペーパーなど、ページ物の出版物の紙面をデザインすること。
グラフィックデザイナーがフリーランスになる上で、エディトリアルデザインは実は超重要な仕事
まわりの優秀なフリーランスデザイナーは、全員エディトリアルデザインをしています。パンフレットやカタログから図録など内容は様々ですが。僕はそもそも雑貨系のインハウスデザイナー出身なので、エディトリアルデザインとは無縁。正直フリーランス最初の頃は雑貨メインだったので、不安的でキツかったです。
実はフリーランスでは、エディトリアルデザインが最強説【僕が安定したきっかけ】
エディトリアルデザインはフリーランスに「安定」をもたらす
「安定」こそ、フリーランスで最強
何年も不安定だった僕を安定させてくれたのは、エディトリアルデザインの案件でした。なぜ安定するのか、その理由をくわしくお伝えします。
エディトリアルデザインが、最強に安定する理由
- 定期案件になりやすい
- 長期にわたることが多い(=担当者との信用が築きやすい)
- 1案件の金額が大きくなりやすい
- 流れが出来上がっているので安定してる
定期案件になりやすい
特に、企業案件のカタログやパンフレットは、定期的に発行する媒体です。毎月発行するもの、春夏秋冬の季節ごと、一年ごとに発行するものなど。出来が悪くなければ次回以降もお願いされることが多い。
企業からの依頼であれば、季刊誌などの案件は問題がない限り、しばらく回ります。相手も一度お願いした相手で問題なかった場合、普通変える理由がないので。
そもそもそういった案件の依頼が来る場合、単発ではなく、続けてお願いできるかも含めて相談があります。フリーランスにとって、定期案件は一番重要。一つでも持っておくと安心感が大きい。
定期案件を個人デザイナーが受けやすいものが、エディトリアルデザイン
大きい広告案件は代理店が受けますし、個人が受ける定期的な案件ってエディトリアル以外に思いつかない。
僕は10年以上同じカタログ案件を続けています。続く案件は本当に長く続きます。この一つの案件がフリーランスの安定になったきっかけでもあるし、家族を養えるきっかけでもあるので、エディトリアルデザインが最強だと言わざるをえません。
個人フリーランスデザイナーが、安定する主な依頼主とその特性
企業案件か、編集部案件が定期案件になりやすい
- 企業からの依頼
割と大きめの案件がある
カタログやパンフなどの定期案件 - 編集部からの依頼
一冊丸ごとデザインすることが多い
本自体は単発だけど、続けて別の本の依頼が来ることが多い
長期にわたることが多い
エディトリアルデザインは、ページ数や文字量があるので、1つの案件に数ヶ月かかることが多い、場合によっては1年くらいかかる場合もあります。その間、何度も何度も担当者とやりとりすることになります。
長期間関わることで、関係が深まる
そのことで、余裕があれば別の案件をお願いされることもあります。そして別案件は別の担当者と繋がることにもなり、そこから更に枝葉のように、仕事が広がっていくきっかけになります。これが強い。
その期間に信頼関係を築き、頼みやすい人になる
何度もやりとりするうちに、締め切りをきっちり守る、意図した仕上がりになっている。進行がスムーズ。そう思わせれば次も仕事がくる可能性が高い。担当者の意図したことと合わず、何度も直しが入ってやりづらそうだったら次は無いかも。すごいデザインをするというより、安定感がある人が信頼され、次も頼まれやすい。
1案件の金額が大きくなりやすい
個人に数百万の広告案件は来ないけど、数百万のパンフレット案件は来る
これは特別なことではなくて現実的な話。個人に大きな広告案件はこないけど、カタログやパンフレットなどのエディトリアルの大きめの仕事は来る。企業や編集部から頼まれる数十ページ〜数百ページの案件がくれば、報酬は数十万から数百万になる。ちゃんとした会社からの仕事だと、ページ単価1万〜2万くらいなので、普通のことで、個人でも全然現実的にありうる。
例えばページ単価15,000円だとして、32ページのパンフレットで48万
32ページというと、ちょっとした冊子。ページ単価は案件によって12,000円とか18,000円とか様々ですが、このくらいの金額の仕事が定期的にあれば、作業量的にも金額的にも、まぁまぁしっかりとした仕事になりますよね。
冊子はすぐに数十万の案件になる
流れが出来上がってるので安定してる
季刊誌などは、立ち上げ以外は基本的に全ての流れが固まっていて安定している。元々続いてる定期案件を引き継ぐことが多いですが、その場合、前回まで行っていた作業の流れがあるのでスムーズ。前のやり方の引き継ぎがあることもあり、やるべきことがはっきりしているので仕事を進めやすい。
全く何も無いところから作り出すより、不安やトラブルが無い
皆が慣れてない場合は、現場でもバタバタするしデザインを進めていく上で修正ややり直しが発生することも多い。同じページ数でも、大変さって案件によって全然違いますからね。なるべむスムーズな仕事を受けたいです。修正が多すぎて割に合わないことも多い。それが少ないのが定期案件の強み。
2回目以降は楽になってくる
最初は慣れない仕事で大変なことも多いけど、仕事の流れが見えているので、2回、3回と続けていくうちに、色々わかることが増えて、どんどん安定感が増してくる。徐々に自分がやりやすい方法も掴んできます。デザイン上でも、自分が最初に作ったフォーマットがあるので助けられる。余裕がでてきたら自ら提案もできるようになってきます。そこまでいけると完全に信頼関係が築け、長い付き合いになる可能性が高い。
エディトリアルデザインの仕事は、つながりから依頼が来る
フリーランスになった時に、エディトリアルデザインの繋がりがなかったので、苦労しました。デザイナーの知人から何とかつなげたもらいましたが、そもそも会社員時代につながりを作っておいた方が遥かに仕事をもらいやすいです。エディトリアルデザインを行ってる会社に入っておくと、フリーランスになった後に安定しやすいです。1案件が長期にわたるので、人手が不足しがち。需要はあるし、つながりを作る為にエディトリアルの仕事をしている会社に入っておくことをおすすめします。
エディトリアルデザインの求人がある転職エージェント
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