フリーランスのグラフィックデザイナーがで安定するには、エディトリアルデザインの仕事をすること。それは「ボリュームが多い」「定期案件」が多いことと、1人でも無理なく出来て、高額な仕事が多いから。
フリーのグラフィックデザイナーが収入を安定させたいなら、エディトリアル一択

僕はフリーランスになってから、DM、リーフレット、CDジャケット、雑貨系のデザインや、広告など、いろんな案件を経験しました。それらの仕事は単発になってしまう場合や、次回の依頼までに間が空きすぎてしまうことが多く、安定とは言えないものばかりでした。
その中で、圧倒的に安定感があるのが「エディトリアルデザイン」でした。
エディトリアルデザインってどんな仕事?
雑誌やパンフレットやカタログなど、冊子の誌面をデザインする仕事。小さな案件から大きな案件まで幅広いことや、依頼主も大企業から個人商店など幅も広い。
例えばこんな依頼
- 出版社の編集者から、書籍や雑誌の依頼
- 企業から、カタログの依頼
- 個人商店から、お店のパンフレットの依頼
エディトリアルデザインが安定する理由

- 定期的に発行する案件が多い
- 長期になりやすく、担当者と関係を築きやすい
- ボリュームが多く、高額案件にやりやすい
定期的に発行する案件が多い
フリーペーパーや広報誌の場合は毎月発行するものも多かったり、アパレルカタログの場合は春号、夏号、秋号、冬号など季節ごとに発行する場合が多い。雑誌の場合も同じで毎週、毎月など定期的に発行する場合が多いですよね。
定期案件を一度でも依頼された場合、
その後も、同じデザイナーが手がける場合がほとんど
基本的に定期案件を依頼される場合は、長期的に続けられるかといった確認があります。その案件に縛られるという面もありますが、安定するというメリットも大きい。案件の規模にもよりますが、1~2個くらい定期案件を持っていると安心感が強い。
長期になりやすく、担当者との関係を築きやすい
内容にもよりますが、DMやポスターのように1枚では完結せず、複数ページ数があるので、それなりの量になる。数ページから数百ページなど幅広いが、短くても1ヶ月、長ければ1年以上かかる場合もある。ページ数が多い場合は、1案件でも、担当者とのやりとりの回数も多いし、期間も長くなりがち、何度もやりとりするうちに信頼関係が出来上がります。
信頼関係ができると起こる、素敵なこと
- 案件の途中でも別の案件を依頼される
- 社内の別の担当者に紹介される
新しい仕事を受けるきっかけも発生しやすい。そうやって、次から次へと別の担当者と繋がることで、仕事はどんどん増えていきます。
それも1案件が長いことで、担当者との関係を保ち続けられるメリットなのです。
ボリュームが多く、高額案件になりやすい
エディトリアルデザインはページ数があるので、小さな案件でも、1案件に対してのギャラが高めになる場合が多い。16ページでも20〜30万円くらいは普通。数十ページや百ページ超えだと当然高額に。個人で受けやすい大型案件はエディトリアルデザインなんです。
個人で100万円以上の案件を受けやすい、唯一の仕事
大御所のデザイナーなら、ロゴや広告でも高額になることはあるけど、個人のデザイナーでは難しい。その点エディトリアルデザインなら、個人のフリーランスデザイナーでも、1案件で100万円の規模の仕事を受けることは普通にあります。
グラフィックデザイナーの僕が、エディトリアルデザインで安定した話

僕はフリーランスデザイナーになってからの数年、不安定な仕事が続いていました。以前在籍してた会社からの雑貨デザインの仕事。それも気まぐれで、仕事が入るタイミングは不定期でした。
その頃は、業務委託を週2日間(出社)することで安定を確保していました。週2日通うのを、いつか卒業したいと思っていたところ、とあるタイミングで大手クライアントからの定期のカタログ案件の依頼が入ったのです。
その案件がきっかけで、週2日の業務委託を辞めることができました。
なぜ、大手クライアントから直接依頼がきたのか
それは「大手クライアントと、小さな仕事で繋がっていたから」
知り合いの紹介で知り合った大手クライアント、仕事は本当に小さなもの。具体的には、A4のチラシや健康グッズの取扱説明書のデザイン、簡単なパッケージデザイン(といっても、決まった型に文字入れるだけ)。おしゃれとはほど遠く、1案件あたりのギャラも1万とか2万とかでした。
小さい仕事でも手を抜かず、丁寧に真剣にデザインしていました。納期より早めにアップするのは当たり前。その真面目さが伝わったのか、とあるきっかけで、自分に大型季刊カタログ案件の依頼が舞い降りたのです。
仕事の依頼があるかは、信頼されているかどうか。
信頼を得る為には長く繋がっておくことが大事。その定期のカタログ案件は10年以上経った今でも続いています。もちろんクライアントの要求に応えられてる面も大きいですが、定期的に打ち合わせや撮影もあり、頻繁にやりとりが行われている状況は、頼みやすい関係でいられる。そのことも長く続き、安定している理由だと思います。
エディトリアルデザインの仕事を受ける方法

一番良いのは、エディトリアルデザインを行ってる会社に就職すること
そういった会社はノウハウもあるし、出版社との繋がりや大手クライアントとの繋がりもある。そこでノウハウを学んだり、編集者や色々な担当者と繋がりを持つことで、フリーランスにになってからも、安定的に仕事を受けることができます。
もうフリーランスになっていて、繋がりが無い人はどうすればいいか
僕は元々エディトリアルデザインの現場を経験したわけじゃありません。在籍していた会社も雑貨系の会社なのでエディトリアルとは無縁でした。ではどうやったのか?
お仕事紹介サービスを利用した
そこで繋がった人が、別の人を紹介してくれたり、元々の仕事はエディトリアル関係なかったけど、パンフレットの仕事を依頼してくれたり。編集者を紹介してくれたり、直接の依頼ではなくても、別の世界の人と繋がれたのはお仕事紹介サービスに登録したことがきっかけです。
結局は繋がり
いきなり定期案件を取得するのは正直難しいので、さまざまな会社のいろんな人繋がることで、新しいきっかけが生まれます。想像できない繋がりから仕事が来ることは何度もありました。
お仕事紹介サービスを利用し、新しい繋がりをつくる
新しい仕事から新しいきっかけが生まれる。新しい人と繋がれます。そこで信頼を得られると、また新しい出会いがあるのです。週2、3日くらい出社して、人と繋がるのがおすすめ。人と繋がれるという意味ではフルリモートじゃなくてもいいと思います。
フリーランス向け、お仕事紹介サービス
- クラウドテック
強みは業界最大数のリモート案件数。デザイン系で週2、3日で大丈夫な案件があったり、めずらしくフルリモート案件があったりと、フリーランスのデザイナーにはかなり恵まれた求人が集まっています。 - 【midworks】
エンジニア向けとありますが、デザイナー案件もたくさんあります。正社員並みの保証がついていて、保険や福利厚生が充実。報酬保証もあり安心。リモートOKの案件もあり、自分のスキルに合った企業とつなげてくれるエージェントサービス。 - ITプロパートナーズ
「週2日からの案件紹介」そううたってるだけあって週2、3日〜の案件数は業界トップレベル。WEBデザイナー、グラフィックデザイナーどちらの案件もあります。週2日程度の案件が多いというのは貴重です。
まとめ
結論
フリーのグラフィックデザイナーの安定収入は、エディトリアル一択
エディトリアルが安定する理由
- 定期的に発行する案件が多い
- 長期になりやすく、担当者と関係を築きやすい
- ボリュームが多く、高額案件にやりやすい
僕にエディトリアルの定期案件の依頼がきた理由
- 小さな仕事で大手クライアントと繋がっていて、信頼を得ることができたから
エディトリアルデザインの仕事を受ける方法
- エディトリアルデザインを行ってる会社に入る
- お仕事紹介サービスを利用し、新しい人と繋がる
PICK UP !