グラフィックデザイナーの将来性は?生き残る為のWEB知識【活躍できる強みとは】

グラフィックデザイナーの将来性は?生き残る為のWEB知識【活躍できる強みとは】

以前WEBデザイナーを経験、現在は16年目のフリーランスのグラフィックデザイナーとして活動している立場から、現場リアルな現状もふまえてお伝えします。

WEBデザイナーは需要も増加し続けているが、競争相手も増えている、グラフィックデザイナーは広告の中心ではなくなってきて、需要は減少傾向。デザイナーの将来はどうなるの? 生き残るにはどうするの? 今後が不安ですよね。

まず、肌感覚として徐々にWEBに移行しつつものもあるが、グラフィックデザイナーの需要はまだまだあると感じます。ただ、少しづつWEBへ移行を始めている実感もあります。そんな中、こう感じることもあります。

グラフィックデザイナーは、WEB業界で活躍できる可能性を秘めている

くわしくお伝えします。

今後、グラフィックデザイナーが将来、生き残るためにすることは?

グラフィックデザイナー + WEBの知識が最強

WEB需要が増えてるのは目に見えて分かりますよね、WEB業界に参入する人も増えて競争が激しい現実。じゃあ、何で差をつけるの? それは、グラフィックデザインの能力。実はWEBデザイナーはデザインがあんまり上手くないことが多い。これが狙い目なんです。

WEBデザイナーより、
グラフィックデザイナーの方がデザインスキルは上、それを生かす。

なぜグラフィックデザイナーの方がスキルが高いの?

それは、WEBデザイナーよりグラフィックデザイナーの方がデザインにかける時間が圧倒的に違うから。WEBデザイナーはデザイン以外の勉強が多い。特にコードの勉強が大きくて、コードを書いたが上手くサイトに反映されず、調べながら試行錯誤している間に数時間経ってた、なんてことも珍しくない。それに加えSEOやアクセス解析、WEB業界の移り変わる環境変化を把握したり。デザインにかけられる時間や労力が少ないのです。

経験談:WEBデザイナーとして働いてみて感じた厳しさ

一度、大手企業のインハウスWEBデザイナーとして2年ほど業務委託で働きました。その際感じたのは、グラフィックデザイナーと全く視点が違うということ。デザインはもちろん大事だけど、第一優先ではないことに戸惑いました。

WEBデザイン現場で感じたこと

  • アクセス数など、数字を重視し、分析する
  • UIやUXなどのユーザビリティ、ユーザー体験を重視する

ページ誘導だったりナビゲーションの入り方、ユーザーはどの情報を求めているのか、迷わない設計になっているか、楽しいコンテンツが表現されているか、どうやったら見せたい情報が表現できているか。少し数字に囚われすぎて、デザインがおろそかになってるな、と感じる部分もありました。なぜなら、数字やコード強い、もうひとりのWEBデザイナーはデザイン苦手そうだったが、圧倒的な信頼を得ていたから。

逆に言うと、まだまだデザインの余地はある

グラフィックデザイナーがWEBの知識をつけたら最強。グラフィックデザイナーは紙だけに限定せず、WEB関連の知識を得ることで将来上手く立ち回っていけるはず。古い考えのまま止まっていたら、グラフィックデザイナーの世界でも仕事は無くなっていきます。

グラフィックデザイナー + WEBの知識が最強、具体的に覚えること

昔はWEBデザイナーといったらコードを書く必要がありました。でも最近だとWEBデザインの中でもUIデザイナーやUXデザイナーのように、細かく分かれてきてました。そのことによって、コードを書く人とデザインする人の分業化が進んできました。ここがグラフィックデザイナーの狙い目です。グラフィックデザイナーはコードに縛られず活躍できるでしょう。

コードは書かなくて良いけど、基本コードを覚えることは必須

どっちだよ、というツッコミが入りそうですみません。実際コードが書けなくてもいい流れになってきています。じゃあコードの知識は不要かと言われると、そんなことない。コードの知識があると無いのとでは進行上、大きな差があるからです。WEBの知識が無いと仕事がスムーズに進行しないことが多いでしょう。

WEBの知識が無いとこうなる

  • コーダーやエンジニアとのコミュニケーションが円滑に進まない
  • 実装の難しい提案をしてしまう
  • 画面変化を計算に入れず、想定が甘く、◯◯の場合どうなる、まで考えられれていない。

グラフィックデザインは一枚絵で動かないですが、WEBデザインは変化を計算にいれてデザインしないといけません。文字量ひとつにとっても、自分の画面上でピッタリ収まればいいわけじゃなく、テキストが多くなったらどうする、画面が小さい場合はどう処理する、横並びのボタンが5個あるけど、画面縮めたらどういう処理にするなどなど、様々な変化への理解も必要。

知識が無いと、話がスムーズじゃなかったり、実装不可能なデザインや、想定不足で実装しづらいものを提案してしまうことにもなりかねない。なので、最低限のコードの知識は覚えましょう。

最低限必要な知識

  • html
  • css
  • java(基礎的な部分)

どれも基礎中の基礎、そんなに難しくありません。コードを見ると文字だらけで目がくらみそうですが、同じような組み合わせなので、正直気合いで何とかなります。習うより慣れる、実際htmlとcssでサイトを作ってみることおすすめします。それが一番の近道。実際手を動かして作ってみたほうがいいです。見た目以上に簡単です。

ここまで覚えたらWEBデザイナーとしても、普通に活躍できるはずです。

しかも、グラフィックデザイナーとしての強み「デザイン力という武器」を持っているので、WEBデザインの世界でも重宝されるでしょう

これからは、グラフィックデザインはWEBと連携しつづける

WEBで完結するものもありますが、まだまだグラフィックデザインが必要な場面も多い。例えばイベント来場者にWEBサイトだけ案内しても見てくれませんよね。

そこで「紙面(残るもの)を渡す」これが重要なんです。

形が残るものを渡すことで、そこからWEB誘導しやすい。持ち帰った後でも効果を発揮する。イベントでもキャンペーンでも、WEBと連携した広告媒体の一つとして、グラフィックデザインはまだまだ重要な位置にあるんです。

現在手掛けているパンフレットでも、WEBへの誘導ツールとしての役割が年々増えています。WEBサイトでわざわざ見ないけど、パンフレットだったらつい見てしまう。それは単純に大きさのことだったり、一覧性のことだったり、紙の方が適してる、効果が高い媒体が無くなることは無いでしょうね。

なので、今のところはまだまだ需要はあると感じていますが、この先のことは分かりません。だんだんWEBの割合が増えていくことは間違いないでしょう。


グラフィックデザイナーの将来性は

今の所、すぐに仕事がなくなることはないが、将来的には減少傾向

デザイン力を武器に、WEBの知識を身につければ、
WEB業界でもやっていける

身に付ける最低限のWEB知識

  • html
  • css
  • javascript(基礎)

WEBデザインの基礎を網羅したおすすめ本

初心者向けのやさしく進められる本。コードの知識だけでなく、デザインの基礎を学びながら、WEBデザイナーの基礎知識を確実に身に付けられる本。最終的には、特に使われやすいWEBサイトのレイアウトに絞った、様々なタイプのWEBサイトをつくる。この一冊で基本は一通り身につきます。
 

コードの意味を調べるには、この一冊

コードの意味が分からない場合はこの1冊。HTMLとCSS全てのコードが網羅されていて、使い方が丁寧に書かれています。WEBデザインは他人の作ったサイトのコードを参考にすることがとても多い。そんな時、これがあればHTMLとCSSコード全ての意味が理解できます。
 

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