那須湯元を散策
雨の平日のせいか、人はほぼ誰もいません。民家と小さな民宿などが続き、時々小さな温泉施設があります。泊まるかお風呂に入る以外には、お店もなさそう(あっても閉まってるよう)で、寂しい雰囲気。そんな中、路地を歩いていると。
「ひかるおいなりさん 地下」?
那須のB級スポット
「藤乃稲荷神社(ひかるおいなりさん)」
家族皆が気づかず通り過ぎる中、自分だけ気になり降りてみることに。。。
「えっ」
入り口からは想像出来ないくらい広く、怪しく不思議な空間が広がっていました。どうやら稲荷神社のようですが、なぜか卓球台があったり、ベンチがあったり、舞台!?があったり。ウォーターサーバー(水も電源も入ってる、、怖い)やトイレも完備。そしてなぜ電飾が張り巡らせてあるのか、明らかに管理されてなさそうなのだけど、誰がこの電気をつけているのか。謎すぎる空間に、しばらく見入ってしまいました。
ここの看板を読んでみます。
この場所はかつて「矢場(弓の稽古場所)」があり、「でき穴」と呼ばれる洞窟がありました。その穴は、殺生石から喰初寺(くいぞめてら)まで続いていたと言われていますが、崩れてしまい、現在の所有者が稲荷を建立し御霊を鎮めています。(要約)
矢場の名残? にしても、このセンスが何ともすごい。
せっかくなので、娘と卓球をしてからこの場所を後にすることに。
1380年続く、那須の湯治場「鹿の湯」に入ってみる
路地を歩いていると、少しにぎやかなところにきました。「鹿の湯」です。お風呂上がりの人々でにぎわっています。もともと予定になかったのですが、時間もまだあるので、せっかくなので入ってみることに。何も準備していなかったのでタオルを購入し、脱衣所へ。脱衣所と温泉がひとつながりになっており、そこで服を脱ぎ入ります。
鹿の湯には入浴ルールがあります。
1. かぶり湯
かぶり湯用の湯だまりがあり、そこの湯をひしゃくですくい、200回かぶる。とありますが、「熱いっ!」ちょっと無理ですね。。なので、その場にある「打たせ湯」の湯を頂いて適当にかぶることに。
2. 湯の温度は「41度~48度」まで6種類、好きな温度で入浴
腰まで1分
胸まで1分
首まで1分
だそうですが、知らずに適当に入りました。温泉の匂いと肌がすべすべになる感じ。濃厚な温泉に入っている感じが最高。温度は楽しくいろんな温度に入ったり出たり。42度あたりで落ち着きます。そこで温泉に足だけ入れていると、時々温泉の温度を測りに来る方に、
「足だけは駄目だよ、全部上がらないと体が冷めないから」
と、注意を受けます。ルールがあるんですね。体全部入るか、入らないか、どっちかのようです。お湯のまわりには木床があり、そこで体を冷まします。
3. 一日の入浴時間は15分程度
ということですが、これも守らず(知らず)30分くらい居ました。とても落ち着く空間で、いつまででも居られる、そんな素敵な温泉でした。
湯元は「霊場」「珍スポット」「湯治場」と、ディープでかなり楽しかったです。
ホテルは、いつもここで予約しています。