芦田愛菜さんが6歳からの愛読書とのことでCMに起用されていますが、優等生が読む図鑑というイメージがぴったり。逆を言うと、まじめな図鑑なので現代の普通の子供には少し楽しさが弱いようにも感じます。
小学館図鑑NEO:まじめで丁寧、優等生が持つ図鑑
NEOはどんな図鑑?
少し硬い印象で、楽しい部分が少なめで地味ですが、生物や植物などは、カタログ的で一覧性が高い。見やすく情報量が多い、しっかり詳しい図鑑。
- 良くも悪くもまじめな図鑑。広く深く知りたい子供向け図鑑
→ 小学館図鑑NEO:ラインナップ
NEOの全体ページ構成・ページ配分
- 特集ページ|約 1 割(前半と、時々差し込まれる楽しいページ)
- 扉ページ|かなり少ない(ほぼ無いものも)
- 一覧ページ|約 9 割(ここに解説も含む)
NEOのレイアウトイメージ
- レイアウトはワンパターン
基本上記のパターンが延々と続く。タイトルは控えめで、切り抜き個体が散らばる。一部の個体には追加で写真や解説が加わる。追加解説以外にもコラムが多く充実の情報量。
小学館図鑑NEO:特徴
- 販売数No.1
- 初版が2002年、古くから続く老舗的図鑑
NEOの良いところ
- 個別の情報が深い(マイナー生物にも手を抜かない)
個々に対しての情報量が多く、一個体についての写真数も多い。(上記の写真は「ツカツクリ」の箇所。巣の図解まで入ってるのはNEOだけ。学研LIVEだとイメージカットのみです。 - 一覧性が高く、全ての個体に一定の大きさがある
全体的に大きな写真が入らないので、メリハリが無い代わりに、一定の大きさをキープ。ひたすら同じフォーマットで見やすい - 一覧ページのデザインが見やすい
個体が自然と目に入ってくる、一覧ページは余計な装飾が無く見やすい紙面 - 新創刊や一部の新版は全体も綺麗
数は少ないですが、全く新しく出版された新創刊や、新版の一部は適度に楽しく情報も深い - 好みですが、表紙のデザインが一番かわいい
完全に好みですが、ロゴ含めて一番かわいいです。つい揃えたくなる
NEOの悪いところ
- 人気の動物も一定の大きさでカタログ的
どの生物も一定な大きさの為、人気の有無にかかわらず大きな写真が無いので少しさみしい。クジャクやライオンが特別大きかったりはしない。 - 内容・デザインが硬く、驚きが少ない
教科書的というか、丁寧で真面目な紙面。特集ページも他社に比べるとおとなしく少ない。特に仕組みなどの図鑑は教科書的な硬さのものが多い。 - 紙面が古い感じ(※新創刊は除く)
新版でも2002年当時写真やレイアウトを流用しているものが多い為、写真がザラついていたり、ページデザイン自体に昭和の雰囲気が残っている。ただし、最近新出版された図鑑は綺麗で現代的なものが多い。 - 「さくいん」の見た目がバラバラ
索引は目次よりもよく使います。出版がバラバラな為か、図鑑ごとに、目次のデザインに統一感がありません。違う図鑑を引くたびに、デザインの違う索引は少し引っかかります。(写真は全て新版を並べています)
「新版」と「新創刊」は大きく違う
いくつか新版がリリースされていますが、基本はあまり変わらない。主に2割ほどの特集ページが華やかになるなどがメインで、全体感としては約20年前と大きく変化無しで、少し古さを感じるところも。逆に新出版は現代の図鑑という感じ。
新版(リニューアル版):動物・恐竜・鳥・魚・昆虫・植物・はちゅう類・水の生物・宇宙
新創刊(新らしく出版):花・昆虫2・きのこ・イモムシケムシ・危険生物
「新創刊」の図鑑は、綺麗で楽しい仕上がり
新創刊の「昆虫2」「花」「ケムシ」「きのこ」「危険生物」このあたりの図鑑は、綺麗で楽しく、古さや硬さはあまり感じられません。(ただ「昆虫2」は、綺麗だけど昆虫の説明が無いなど、評判は今ひとつ)また例外もあり、宇宙図鑑は大幅に変わっていて、新出版並みの綺麗なクオリティ。
小学館NEO:ラインナップ
正統派図鑑のラインナップに加え、「実験・飼育」といったハウツー図鑑や、「イモムシ・きのこ・鉱物」といったニッチな図鑑があるのが特徴。この辺は、好きな人は好きですね。鉱物図鑑は表紙のイメージよりは、かなり「岩・石」な写真がいっぱい載っていて、宝石のキラキラした写真は少ない。
小学館NEO:DVDのクオリティ
DVDはおまけ的に感じました。ドラえもんによるクイズなどで楽しく見れるのですが、内容は浅い。貴重な映像は入っていますが、他社と比べると見劣りします。カテゴリごとに10分程度なので、さくっと見れます。
小学館図鑑NEOは、こんな図鑑
- 良くも悪くもまじめな図鑑。広く深く知りたい子供向け図鑑
→ 小学館図鑑NEO:ラインナップ