子供から大人まで楽しめる、最新宇宙図鑑の決定版

子供から大人まで楽しめる、最新宇宙図鑑の決定版

子供向け図鑑、大人向け図鑑、それぞれニーズがありますね。子供に宇宙のことを教えたいし、大人だって宇宙のことは知らないことがたくさん。出来れば深く分かりやすく知りたいですね。今回はそんな子供から大人まで楽しく知れる丁度良い図鑑はどれかを紹介します。

子供から大人まで楽しめる、最新宇宙図鑑の決定版

結論からいうと

小学館の図鑑NEO〔新版〕 宇宙 DVDつき
写真や図解も美しく、宇宙の世界に没頭できます。子供には楽しそうなmoveも候補にあがりましたが、大人も楽しめて長く使える図鑑という視点で、この図鑑に決めました。

子供向けの宇宙図鑑は、ほぼ3社に絞られ、書店でじっくり比べたところ様々な違いが分かり、それを元にこの宇宙図鑑に決定しました。

子供向け3大宇宙図鑑の比較。小学館NEO、講談社move、学研LIVEの違い

主に3つの宇宙図鑑、何が違うのか目的や年齢によっても選び方が変わってくるので、それぞれの特徴を見てみましょう。

小学館の図鑑NEO〔新版〕宇宙

小学館の図鑑NEOは、新版といいつつ、主要部分の中身があまり変わってないことも多い中、この宇宙図鑑は違います。旧版が2002年、新版が2018年、16年もの間に研究は進み、かなり多くの情報がアップデートされています。分かりやすいところで、星の写真や構造などが、より詳しくダイナミックに掲載。比較のために旧版と新版の太陽ページを掲載します。他の2社と比較したときに感じたのは、紙面の美しさと紙面全体のメリハリが一番でした。その中で情報も一番深いところが一番の決め手となりました。
 

NEO 2002年版(旧版)

新版と比べると情報の質が乏しい。下のカラフルな写真は紫外線やX線などで見た太陽。という程度

NEO 2018年版(新版)

次ページに太陽活動の詳しい解説。11年周期の活動や磁力線の様子や太陽の自転、太陽フレアやコロナの様子など

講談社の動く図鑑MOVE 宇宙

MOVEは、ダイナミックなイラスト(JAXAなどでも描いている宇宙イラストの第一人者、池下章裕氏による描き下ろしイラスト)のインパクトが強く、子供が興味を持つきっかけとしては最高の図鑑だと思います。宇宙ってすごい、そんな気持ちにさせてくれる図鑑。ただ、それと引き換えに、紙面を見ても分かる通り、情報量は少なめです。授業や科学館などで見聞きしたことを、調べてみたい!と思った時に載ってない可能性も。幼児から低学年あたりがメインターゲットかな。ただ、中学年高学年でも知らないことがたくさん載っているので、意外と情報量が少なくても、このくらいの方が小学生には楽しく読めるのかも。
 
ダイナミックなイラストで、誇張された表現
こちらもかなりダイナミックでキャッチー。そのかわり情報量は少なめ

学研の図鑑LIVE 宇宙

内容や見せ方は小学館図鑑NEOを似た感じで、NEOより少し情報を抑え、扉絵としてダイナミックな写真を入れて、各ページは整然と図解で解説するスタイル。写真もそれなりに大きくしているのでページはダイナミックなのですが、全体を通してみると単調な印象。文字や図解の線などが太いせいか、文字を読みやすい、図を見やすいという反面、ページが説明的でNEOと比べると紙面の美しさには少し欠ける印象を受けました。
 
写真も説明的に整然と並ぶ

ARで 動く太陽を見れたりで、遊び要素あり。

土星のページ比較

印象が近い小学館NEOと学研LIVEで土星ページを比較。小学館NEOはそれなりの大きさで載せながら、説明図解にもしっかりスペースをさき、しっかり美しいのが魅力的。学研LIVEの方が土星は大きくダイナミック。その分情報量は少なめ。

小学館図鑑NEO(土星ページ)

学研LIVE(土星ページ)

付属のDVDはどうなの

DVDはおまけなのであまり重視しませんが、質はそれぞれ全然ちがい、DVDのおすすめはmoveです。
△ 小学館NEO:ドラえもんがクイズなどで、楽しく浅く(見やすいが、内容は軽い)
◯ 講談社move:nhkの映像、子供向けに作られていて内容もしっかり丁度良い
△ 学研live:BBCの番組で内容は深いが少し固く、子供にはちょっと難しい

何を目的とするかで図鑑選びは変わってくる

3つの図鑑の特徴を上げてきましたが、それぞれの図鑑、目的が違います。

小学館図鑑NEO → 大人も読みたい、メリハリある紙面が綺麗で深い情報
講談社move → 子供が興味を持つ、図鑑への入り口
学研LIVE → 大きな写真でインパクト、文字や図解も見やすく情報もそこそこ深い

他にもある、子供向けで、変わったタイプの宇宙図鑑

元JAXA研究員も驚いた! ヤバい「宇宙図鑑」
子供向けに分かりやすく、かわいい漫画や図解などで、やさしく楽しく学べる宇宙図鑑。小学生くらいだと自分で読めそう。
 

おもしろくて、役に立たない!? へんてこりんな宇宙図鑑
宇宙のビックリすることや、おかしなこと、愉快な一面をまとめた、おもしろおかしい宇宙図鑑。宇宙飛行士はウンチと格闘している!?・宇宙ウンチは流れ星になる ・宇宙オナラは危険。などなど小学生は興味津々になりそうなことばかり。
 

はじめてのうちゅうえほん
こちらは幼児向け。初めて宇宙のおもしろさを知る絵本。大人が読んでもためになる。惑星の並び方や、銀河系についても分かりやすくストーリー形式で教えています。
 

大人向けの図鑑なら、このあたりがおすすめ

世界で一番美しい深宇宙図鑑
星団・星雲、銀河、ブラックホール、そして宇宙の果てへ。旅の主役は500枚以上におよぶ圧倒的に美しい写真と想像図。新発見の太陽系外惑星から膨張宇宙、星団や銀河が作る大規模構造、星の形成、恒星での元素合成、惑星や生命の起源まで最先端の情報が満載。地上の大型天体望遠鏡や宇宙望遠鏡の発展によって「ヴィジュアルサイエンス」へと進化した深宇宙天文学の集大成。
 

別冊 最新 宇宙大事典250 (Newton別冊)
「星雲」「系外惑星」「ブラックホール」「ビッグバン宇宙」など、しっかり説明するのはむずかしいたくさんの宇宙のキーワードを、「宇宙探求の歴史」「星(恒星)の一生」「太陽系と星座」「銀河」「宇宙観測の最前線」という5つのテーマ、250個のキーワードを一つ一つ丁寧に紹介
 

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