有名グラフィックデザイン事務所をクビ…でも6年後に成功できた理由

有名グラフィックデザイン事務所をクビ…でも6年後に成功できた理由

足手まといだから早く辞めろ! 

そう罵倒されて辞めさせられた某有名グラフィックデザイン事務所。その時は全て終わったと思ったけど、その6年後、別の形で成功を手にする。

10代で目指した成功

有名デザイナーになる

6年後に実現した3つの成功

  • フリーランス
  • 余裕のある収入
  • 時間に余裕がある生活

時間に余裕はありましたが、この頃はまだ時間いっぱいデザイン頑張ってたと思います。その後、更に10年以上経った今では、さらに時間に余裕が持てるようになりました。 

現在の生活

10代で目指した、有名グラフィックデザイナーの夢と挫折

「絶対有名なグラフィックデザイナーになる!」

10代の頃から有名グラフィックデザイナーを目指して、学生時代は周りの誰よりも努力し、日常全てデザインのことばかり考えて過ごしていました。それも全てデザイン誌に特集されるような有名なデザイナーになりたい。自分にはその素質もあると思っていたし、努力もしてる、ポートフォリオだって周りの誰よりも凝って作った自信もある。

その甲斐あって、人気も倍率も高い某有名グラフィックデザイン事務所にポートフォリオを絶賛されて採用されました。

採用された、実際のポートフォリオがこちら

今思えば、この時が人生のピークだったように思います。

計画では、この有名デザイン事務所で数年経験を積めば、大きな実績が手に入る。あわよくば30歳までにデザイン賞を取ったりして、ゆくゆくは独立。賞が取れないにしても、数年の経験値が将来の転職や独立する上での大きなアドバンテージになることは確実。そんな未来が約束されたはずでした。

甘かった。

デザインは高く評価されたが、それ以外のアシスタントとしての能力が圧倒的に劣る自分。段取りが悪い、タイミングが悪い。気が利かない。デザインより先に、それらを重視する社長だったので、何をどう動けばいいか分からず、いつも怒られてばかり。怒られ続けることで更に怖くて動けなくなる。結果的には3ヶ月でクビ。

有名グラフィックデザイン事務所での、詳しい話はこちら

この3ヶ月間、ほぼ休みなく9:30〜深夜2時3時退社を毎日繰り返して、1週間風呂も入らず会社で過ごした頃もあった。

「あぁ、別にここまでして有名になる必要もないな」

デザイン業界なんて地獄だわ。こんな生活してたら気が狂う。辞めて正解。

そう思い込もうとしていたのかもしれない。本当はそのデザイン事務所にしがみついていたかったし、辞めたくなかったけど辞めさせられた。「夢が途絶えた」最悪だと思う反面、地獄からの解放でほっとした自分もいました。

有名グラフィックデザイナーなんて、どうでもいい。

価値観は変わる。

有名グラフィックデザイナーになることだけが、成功じゃない。

内輪で褒め合うようなデザイン賞そのものに疑問を思うようになったり、優れた表現なのは分かるけど、デザインとして機能してるか微妙なものが賞を取ったりするのを見てると、少し滑稽に見えてきて、人生かけて目指すものでもないなと思う気持ちが出てきたり。

有名グラフィックデザイン事務所を辞めさせられてから、価値観が変わったのか、意識的に変えようとしたのか分からないけど、自分が目指すのは別のところにあると思うようになってきました。

辞めた後、自分が目指したもの

  • 会社に行きたくない
  • ラクしたい
  • 稼ぎたい

これだけ聞くとロクでもない奴のように聞こえますが、実際これを実現させるには、本気で頑張らないと実現不可能。デザイナーって、仕事以外でもオシャレな作品作って制作活動してるのがカッコいい、みたいな風潮ありますが、そこに行けないと判断した自分は、ゆったり過ごすデザイナーを目指すことにしました。

やっぱり会社にいると色々ストレスがあるので、会社に行きたくないのでフリーランスになりたい。デザイナーってどこも激務な職場が多いから、楽したい。人間らしい生活をしたい。ゆっくり寝たい。それでいて稼ぎたい。稼ぎたいといっても激務や嫌なので、家族が養える程度でもいい。

結局そんなんが幸せだったりするんじゃないかと考えるようにしました。

本当は、心の底ではそう思ってないけど。

正直、キラキラしたグラフィックデザイナーにはなれないという、逃げの気持ちがありました。SNSでステキな作品作ってるデザイナーさんを見ると、少し胸がキューッとなる部分も少しありますね。

30歳、僕の成功とは、年収高くゆるい生活できるグラフィックデザイナー

朝から夜中までデザイン漬けは、もうやりたくない。

趣味の時間も大事にしたいし、休みも睡眠もしっかりとりたい。有名デザイン事務所を辞めさせられてから6年。かなり自由を手に入れることができました。

6年後に手に入れた成功

  • 都内で家族4人を養える年収
  • 1日の勤務時間、7時間以内
  • フリーランスで自由な仕事スタイル

控えめに言って最高。

基本的にグラフィックデザイナーのギャラは低いと言われています。タダ同然で受けることも多いですからね、、、

僕は労働時間の割に、圧倒的に年収が高いと思います。

仕事選ばないと破綻するのがデザイナー。

  • ギャラの安い会社の繋がりは、ギャラの安い会社が多い
    相場感覚というものがあって、ギャラが安い会社同士は、同じ金額レベルで繋がっている。そいういった会社との取引がメインになると、別の会社を紹介されても安い。いつまでも低い金額の仕事しか来ない。
  • ギャラの高い会社の繋がりは、ギャラが高い会社が多い
    さっきと逆で、ギャラが高い会社の周りには同じレベルの金額相場の会社で繋がっている。ギャラが高い会社が紹介してくれる会社は良い会社が多くギャラが高い場合が多い。

具体的にギャラの高い会社と繋がる方法があります。フリーランスになってから繋がるのは難しい場合が多いので、フリーランスになる前に対策が必要。

具体的な方法とは

デザイナーがフリーランスで成功する、最も重要な3つの事

6年間、そしてそれから先もたくさん努力もしたし試行錯誤もしました。簡単にゆるい生活を手に入れられたわけじゃありません。こうなる為には、絶対に欠かせないポイントが3つあります。

デザイナーがフリーランスで成功する3つの事

  • 真面目に、相手の意図を汲む
    これはデザイナーに限らず当たり前のはずなんだけど、できてない人が多い。カメラマンやスタイリストさんと仕事することも多いですが、ズレた提案をしてくる人は多いです。そんな人には、細かく細かく説明しないといけなくて、結構面倒だし仕上がりもよくない。わかってくれる人って、少し話しただけで分かってくれるんですよね。
    デザイナーも同じで、クライアントからの要望をさらっと理解できるデザイナーは重宝されます。「そうそう!そいういうのを求めてた」そう思わせるデザイナーは仕事がしやすいです。
  • 期待以上のものをつくる
    「うわぁ!すばらしい!」そんなメールは時々ありました。この反応は社交辞令ではなく本物。相手からこんな反応があれば、また次に仕事がくるし、それ以上に別の担当者へ紹介されたり、どんどん仕事が広がっていきます。

    いいデザイナーいませんか? 自分がそのいいデザイナーになるのです。
    企画者や編集者は、いいデザイナーを常に探しています。

    特に信頼を得られるまでは、必死に必死に時間いっぱい使って限界の限界までデザインを追求する。フリーランスになった初期の頃は仕事も少ないので、1つの仕事に時間がかけられます。早朝から晩遅くまで限界までデザインを詰めていました。
  • スピードが早い
    とにかく早いと喜ばれます。デザインを詰めるのは限界まで引っ張ることもありますが、修正指示は速攻で返すこと。大量の赤字(1週間目安のスケジュール)を1日か2日で返すと、相当びっくりして喜ばれます。

    「修正が早くてびっくりしました!」という返事をよく頂きます。

何か他の人と違う。この人に頼んだらデザインも納期も安心できる。
その「安心感」こそ、頼みたい人になる方法なのです。

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