グラフィックデザイナーは、クリエイティブ職の中では比較的就きやすい職業です。大変な部分も多いですが、正直やりがいを感じることは多いです。どんな時にやりがいを感じるのか、詳しくお伝えします。
グラフィックデザイナーがやりがいを感じる5つの瞬間
やりがいを感じる5つの瞬間
- デザイン作業している時
- 提案が通った時
- 形になってきた時
- 世の中に出た時
- デザインが評価された時
やりがいを感じる瞬間 1:デザイン作業している時

グラフィックデザイナーになる理由に、絵が好きだからというのがあります。絵を描いてる時間が楽しい。デザイン作業している時は、絵を描いてる時と同じように時間を忘れて没頭する。もちろん仕事なので自由に描くわけじゃないですが、与えられた材料を元に問題解決に向けて、どう表現していくか。日々苦しみながらも楽しんでいる感じ。
アイデアを含め、最適な表現を追求していく。
デザインは正解が無いので、アイデアを何案出すのか、レイアウトはどの段階でOKとするのかはデザイナーのさじ加減。
もっといいアイデアがあるんじゃないか、これとこれを組み合わせれば、新しい見せ方ができるんじゃないか。レイアウトだったら、書体はこっちの方がもっと合ってるんじゃないか?サイズは?行間は?画像のサイズは配置はどうする?写真はどのように切り取る?考えることが無限にある中から、試行錯誤しながら一番最適な所を探す。その作業に熱中してしまうんですよね。アイデアを考えても考えても浮かばないのに、ふとお風呂に入っているときに最高のアイデアが浮かんだり。そういう瞬間の世界が広がる感じもやりがいの一つ。
グラフィクデザインの正解は全員違う
これも楽しいところ。基本的にデザインは個人に委ねられるので、完成したものは必ず自分の要素が入り込む。それがわかっているから責任感にもつながるし、間違えがあってはいけないという緊張感もある。そういったところのやりがいを感じます。
オフの日もデザインが気になる
デザイナーはみんなそうだと思うんですが、生活の中のデザインひとつひとつも気になってしまいます。自分だったらこうするな、このデザインは上手いな。参考にしよう。あえてこういうデザインを使ってみるのもおもしろいかもしれない。そんなことをよく考えています。
やりがいを感じる瞬間 2:提案が通った時

たくさんの案の中から採用される喜び
デザイナーは、1案作って「これでお願いします。」OKじゃあこれで印刷してください〜。なんてことは絶対ありません。
1案通すために複数案作るのが当たり前。何案も何案も作る中で、どれも採用されない。なんてことはよくあります。これはクリエイティブや企画の世界ではどこも同じで、例えばジブリの宮崎駿さんは1000個アイデアを出して、使うのは3つだけ。という話があります。これは極端ですが、そのくらいアイデアというのは多く出して絞ったり組み合わせたりすることで厳選されてくるといもの。
そういうわけでデザイナーは、たくさん案を作り、たくさんボツになっていきます。1人の複数案の中から選ばれる場合や、複数人で持ち寄ることもあります。また、社外コンペの場合もあります。また、企画だけの案出しだったり、実際ビジュアル含めて持ち寄ることなど。
自分の複数案の中から選ばれた時は
「よかった!よし、これで先に進める!」
という気持ち。どれもイマイチだから考え直しということもあるので、案が通った瞬間は気持ちが楽になります。
また、複数人の中から選ばれた時は、
「勝った!選ばれた!」
この瞬間はすごくうれしい。評価されたことが目に見えて分かる瞬間なので、それまでの努力が報われます。ちなみに、選ばれた後は自分が担当として仕上げまでもっていくわけですが、勝ち取った優越感を感じながら仕事に取り組めるわけです。
フリーランスになった今でも、コンペで選ばれる瞬間は大きなやりがいを感じます。
自分は年に1〜2回程度、大きめのコンペに参加します。コンペといっても公募ではなく、3社コンペのような閉じられたものですが、1つの案件が数十万〜百万レベルのものなので、通ると大きいのです。やはり、そういったコンペは準備も相当大変な分、通った時の喜びは半端じゃないです。
提案た通った「瞬間」、気分が最高に高まる
やりがいを感じる瞬間 3:形になってきた時

グラフィックデザイナーの醍醐味「印刷物になること」
PC上の絵が、印刷されてくる。触れるものになってくる。厚み、重み、手触り、印刷された色。頭でイメージしたものに近いのか、どうなのか、特にこだわった印刷をした時なんかは、もう出てきだだけで感動、しばらくウットリ眺めてみたり。
ただしこれは仕事。更に質を上げていかないといけないので、印刷してみたら思った色よりにごってた、ムラっぽい。ていう気になるところの調整を加えていきます。
そして、完成品が届いた時の感動
企画から数ヶ月、ずっと進めてきた制作物が完成したものを手に取った瞬間。何とも言えない充実感、幸福感、高揚感。様々な感情が込み上げてきます。こだわればこだわるほど、大変であれば大変なほど、その感情は大きくて「やっと終わった~!」と、気持ちが軽くなる。その感覚と共に苦労して仕上げた作品を愛でる。おおげさかもしれませんが、特別な仕事の場合そのくらいの気分で一つの仕事の区切りを迎えます。とはいえ、日常の仕事の場合は、毎回の感動はそこまでではないですが、まぁそれでも、少なからず終わったー、完成したー。ひと段落すっきりはします。
やりがいを感じる瞬間 4:世の中に出た時

このポスター、僕がデザインしたんだよ
その場のみんなに言いたいくらい高揚感が高まる。(もちろん自分だけの中に留めますが。)
例えば、駅に貼られたポスター、書店で販売されている本、ラックに並んだパンフレット、街でふとした瞬間に自分が携わった制作物を発見した時、何とも言えない最高の気持ちになります。「グラフィックデザイナーでよかった」心底そう思わせてくれてます。
世に出る「瞬間」の為にデザインしている
と言っても過言ではない。そのくらい街で見る瞬間の喜びは、何にも変え難いやりがいです。
ただし、グラフィックデザイナー全ての仕事が街で見るわけじゃありません。むしろ街で見るデザインの方が少ないくらい。特定の人しか見ない業界誌や、パンフレットなども多いです。自分は最初入った会社が、特定の業界にだけ配られるカタログがメインで、誰でもが街で見かけるようなデザインを一切作っていない会社で、とにかくモチベーションが上がらず、それを理由に3ヶ月も我慢できずに辞めてしまいました。
そのくらい、世の中に出るデザインに携わるというのは貴重で、やりがい、モチベーションに大きく影響します。
やりがいを感じる瞬間 5:デザインが評価された時

デザイン、評判いいです! 売れてます!
世に出た後の話。この言葉ですべて救われる。大変だった、苦しかった仕事、試行錯誤した案出し、夜遅くまで作業した日々、終わらない修正に気持ちが折れそうになった時、全てが終わって形になった後、この言葉があれば「あぁ、よかった。」「間違ってなかった」そう思わせてくれる言葉。
評価されれば、また頑張れる
やりがい、自信を持って仕事ができるのは、評価される言葉があるから、結局デザイナーはアーティストではないので、自己満足ではなくて、ちゃんとデザインが機能しないと意味がない。そのカタログで商品が売れないといけない。ターゲットと合わないデザインでいくら美しいデザインでも、売れなければ意味がない。
どうすればデザインで心を動かすか。いつも目指さなければいけないこと
作ったデザインが、最終的に世に出た後に答えが出ます。デザインがしっかり機能してれば正解なので、カタログデザインした商品が「売れてます」。その言葉で大きな安心を得られます。もちろん商品自体の力で売れてるかもしれない、それはわからないけど、その一部に貢献できたと思うと、自信にもつながるし、次また頑張ろうとやりがいを感じられます。
たくさんやりがいがある、デザイナーになりたければスクールがおすすめ
グラフィックデザイナーは、大変ですが、やりがいも多く、人によっては天職です。需要も多いので就職難易度も高くないです。グラフィックデザイナーになるには、独学よりスクールがおすすめ。独学で学べなくはないけど、本当に重要なことが何か分からないんですよね。
おすすめのデザインスクール
東京デザインプレックス研究所
(グラフィック・WEB・UI/UX・インテリア・空間)
専門学校や大学だと、どうしても何年も通わないといけないですが、ぶっちゃけグラフィックやWEBは、半年集中すれば、実践力は身につきます。
このスクールは「講師は現役のプロ」。大手から有名事務所など「すごい内定実績」。短期集中コースや、土日のみ、平日夜間など「都合に合わせた時間帯が選べる」。
ただ、コースが色々で、ちょっと分かりづらいですね。具体的な金額も載っていないのですが、授業のコマ数によるみたい。例えば32コマ(80時間)で約30万程度、56コマ(140時間)で50万くらいが多い印象。+αで増やすこともできそうです。それにしても、専門学校って大事な授業が少ない割に200万くらいかかるので、それにくらべて圧倒的に安い。絶対こっちのスクールの方がおすすめです。詳しくは資料請求してみることをおすすめします。
未経験可:おすすめ大手転職エージェント2選
- マイナビクリエイター
クリエイティブ職に特化した転職エージェント、その為専門性に特化したサービスが受けられます。各専門分野に精通したスタッフによるアドバイスがもらえるのが安心。ポートフォリオ作成サービス「MATCHBOX」が無料で利用できる。クリエイター特化ならではのサービスですね。 - doda
dodaも未経験者の求人があります。数も多く、転職サイトで求人検索して応募するのでもいいし、エージェントからの紹介で応募するも良し、未経験者の場合、紹介してもらった方がミスマッチな会社に応募することもないので、おすすめかもしれませんね。
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