WEBデザイナーとグラフィックデザイナーの違いは?どっちがおすすめなの?
両方経験したら根本的な違った。実は同じデザイナーでも特性は正反対。何が正反対なのか、どんな人に向いているのか、詳しく解説していきます。
WEBデザイナーはWEB、グラフィックデザイナーは紙。
違いは全然それだけじゃない。
落とし込むものが違うだけかと思いきや、特性だったりムードだったりがそれぞれ違っているのです。
WEBデザイナーとグラフィックデザイナーの違い、どっちがおすすめ?

どっちが良いかは、人による。
特性が全然違う。純粋に美術系が好きで、表現を追求するのが好きならグラフィックデザイナーだし、何か構築するのが好きだったり、コード書いて反映されることに喜びや楽しさを感じるとか、スマホやPCなど、画面上の体験に興味があって、その楽しさを表現したい。ていうのだったらWEBデザイナー。
根本的な違い
- WEBデザイナーは、上書き型
時代の変化に敏感。技術や表現が連動して、常にアップデートし続ける。
(古い情報より、新しい情報が大事) - グラフィックデザイナーは、積み上げ型
純粋にビジュアル表現を追求する職人気質
(古いデザインも超大事。たくさん学び、今に活かす)
有名WEBデザイナーはほとんど居ないけど、有名グラフィックデザイナーは多いのは、年を追うごとに知識が積み上がっていくので、高齢デザイナーからも多くの学びがある。WEBデザイナーは技術の進歩が表現にダイレクトに影響してくるが、グラフィックデザイナーにとって、技術の進化はそれほど重要ではない。
WEBデザイナーとグラフィックデザイナーの根本的な違い
WEBデザイナーは、変化に敏感。常にアップデートし続ける。
環境や状況が常に変化し続けるWEB業界。覚えた技術が時代遅れになることも珍しくない。見た目だけじゃなく、アプローチ自体にもトレンドがあり、常に世間の状況にアンテナはって、敏感にアップデートが必要。似たようなWEBサイトが多いのは、トレンド意識が強いのとユーザーを迷わせない配慮から。なので、主流を捉えつつ独自の色を加える、ということが多く、飛び抜けた変わった表現はほとんど求められない。
グラフィックデザイナーは、純粋にビジュアル表現を追求
WEBデザインと違って、基本的な部分がずっと変わらないのがグラフィックデザイナー。印刷技術は発達し続けていますが、WEBデザインほどの変化やスピード感は無い。オリジナリティを追求することが多く、ほぼ決められた手法で、どれだけ新しものが生み出せるかを模索する。
もちろん、全てがこの限りではなくてWEBデザインでも表現を追求することもあるし、グラフィックデザイナーでもトレンド意識して作ることも多い。ただ、業界全体でみると、この傾向が強い。
WEBデザイナー特徴(グラフィックデザイナーとの違い)

WEBデザイナーは、WEBサイトの構成を決めたり、使いやすい枠組みを考えたり、イメージにあったデザインを作ったりする人。最近では、UI/UXデザイナーという言葉も多く目にするかと思います。これは、スマホやPCなどで訪れたユーザーを、迷わず、楽しく誘導する設計のこと。
WEBデザイナーの特徴(グラフィックデザイナーとの違い)
- コードを書く
html、css、javascriptなど、独自の文字列の言語を書く - ユーザー環境で見え方が違うことを考慮
スマホやPC、画面サイズの違いやOSなどの環境の違いなど、様々な機種のことを考えないといけない。
根本的に必要な力
- 構成力と、トレンドの変化に対応する力
感覚だけじゃできないのがWEBデザイナー。何かおしゃれな見た目が作れたらいいなんてことはなくて、割と計画立てて構築していく構成力が必要になります。
また、サイトの見せ方や構成、作り方の主流、流行りが年単位でコロコロ変わる。その都度、新しい技術への対応する為の勉強が必要になる。見せ方だけじゃなくて、ユーザーの誘導方法だったり戦略などの変化が目まぐるしい。IT技術の発達により、どんどん新しく出来ることも増え、表現はまだまだ広がる一方。常にアンテナを貼って時代に対応してかないといけない。
例えば、一昔前だったら、SNSを大手企業が使うなんてことは珍しかったり、見せ方でいうと、画面がモーションでシュンシュン動くようなサイトがオシャレだとされてたけど、今見るとすごく使いづらく古臭い。今の主流は使いやすくシンプルなサイト。1ページでズラーっと長いサイトも2021現在だとまだ主流ですが数年後には変わる可能性が高い。
大流行したFlashって知ってる? (Adobe社がFlashサポート終了)
当時、それまではWEBサイトといったら基本静止の画面が当たり前。動くと行ってもgifアニメのようにカクカク動く程度だったけど、Flashというソフトの登場で、画面がヌルヌル動く衝撃に皆が魅了され、当時大流行しました。でも、それも4年程度でピークを迎え、その後は一気に衰退を迎える。当時自分もFlashを独学で猛勉強して、思い通りに動かせるようになりましたが、今ではサイトを表示することすら出来ません。
アンテナ張って、新しいトレンドに乗り続けなくてはいけないのがWEBデザイナー。ただし、新しい技術をどこまで取り入れるか、ユーザーは新環境に対応しているのか、などのリサーチや見極めも必要。新しい表現を取り入れても、ユーザー環境がついてこなかったら意味ないです。ターゲット層のスマホやPC環境の把握なども重要になってきます。
グラフィックデザイナーの特徴(WEBデザイナーとの違い)

グラフィックデザイナーも構成を決めたりもしますが、WEBサイトにくらべて依頼主もイメージ出来てることが多い。例えばページ物で編集者からの依頼だと構成はほぼ決まってたりします。
また、特にDMやリーフレットなどの小型グラフィックなどの場合、形状や紙質、印刷方法などこだわることも多く、紙とインキとの色のノリ方の知識なども詳しくないといけません。
WEBデザイナーにくらべて、書体の微妙なニュアンスの違いを使い分けたり、文字組みの細かいルールを把握したり、かなり細かいところまで「そこ、誰も気にして無くない?」ていう一見気づかないようなところまでこだわることが多いです。
グラフィックデザイナーの特徴(WEBデザイナーとの違い)
- 基本的なソフトの使い方は多くない
Photoshop、illustratorの使い方は本2冊程度で基本は大丈夫 - 印刷の知識、文字組みなどの知識
WEBデザイナーのように、とりあえず試してみることが出来ないので、最低限の知識は必要だし、実践の中で学ぶことも多い。
根本的に必要な力
デザイン表現を純粋に追求する姿勢。深く学び、表現の質を高める力。

WEBデザイナーのようにトレンドは一応意識するが、それが全てじゃない。特に広告などはアート性が高く、表現にこだわりが強いのがグラフィックデザインの特徴。美大出身者が多いのもそのせい。WEBデザインは、あまり過去のデザインを参考にしたりしないが、グラフィックデザインは歴史が長いので、古いデザインを参考にすることも多い。アメリカの広告デザインの歴史だったり、スイスの文字組みのデザインだったり。
年を追うごとに知識が深まって職人化していくのがグラフィックデザイナー。WEBデザインのように、ブームが過ぎたら知識が使われなくなるなんてことはなくて、得た知識は積み重なって様々なシーンで生かされる。
昔のままのやり方が通用するだけに、いつの間にか「古い人間」になり、いつの間にか仕事が無くなってしまうことも。パソコン主流のグラフィックデザイナー環境なのに、未だにパソコン苦手な人が多すぎる。昔のままのやり方を押し通すあまり、大きな仕事を切られた人を知ってます。
未経験でWEBデザイナー、グラフィックデザイナーに転職する方法

おすすめは、転職エージェントを使う。
理由はブラックを避ける為。
デザイン業界はブラックが当たり前。特にデザイナーは、適当に求人サイトから応募するのは危険行為。求人サイトにはどんな会社も出せますが、転職エージェントにはブラック企業が登録しづらい仕組みになっています。双方にメリットが無いのです。なので、ブラックを避ける為に、転職エージェントを利用することをおすすめします。
大手転職エージェントで未経験求人があるところは、正直かなり少ない。
特殊な転職エージェントなら未経験求人はありますが、出来れば大手の転職エージェントを使いたいところ。理由は信頼性と求人数の多さ。大手は変な求人入れてたらイメージ悪くなりますよね、それを一番避けたがるので、求人する会社はしっかりリサーチしています。
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※ここでの未経験とは、業務経験が無いという意味で、デザインソフト使った事がない。という意味での未経験じゃないです。
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