経験談:自信が無くデザイナー辞めて思った事、インハウスデザイナーで救われた話

経験談:自信が無くデザイナー辞めて思った事、インハウスデザイナーで救われた話

デザイナー向いてないかも。会社を辞めて、デザイナー続ける自信がなくなったことがあります。結局今はインハウスデザイナーで救われて、デザイナーに戻りましたが、辞めたことで将来を決めることが出来たと今は思います。経験からわかったこと、気をつけることをお伝えします。

デザイン業界でやっていける自信がない。そう思ったのはデザインの仕事を始めてから1年程度経った頃。やるべき事を忘れる。ミスが多い。今思えばデザイン以外の事だったのですが、深夜残業で常に集中が切れている状態。休みたい。寝たい。そんなことばかり考えていました。結果辞めさせられたわけですが、その時思ったこと。

向いてないかも。デザイナーやっていく自信がない。

今思えば、その会社が特殊だったんだと思いますが、厳しくて半ばトラウマになっていたせいか、他の会社でもきっとダメなんだろうなあ。そもそもデザイン業界ってこんな会社ばっかりなんじゃないの?と他のデザイン会社に入ろうという気にならなかった。

一旦デザイナー辞めよう。

デザイナーは、辞めるタイミングが重要だと気付く

3ヶ月で辞めたら、経験0と同じ

自分はその頃、先のことを何も考えずに3ヶ月目で辞めたわけですが、この辞めるタイミングは最悪。履歴書上、何の経験値にもなりません。デザイナーを辞めるなら、時期は慎重に。せっかく入れた会社、1年くらい続けていれば転職は少し楽でした。

辞めた時期によって、今後履歴書に書けることが違い再就職に大きな影響が出ます。

おすすめの辞めるタイミング

  • 1年以上
    例えば、9ヶ月目だったら1年は続けたほうがいい
  • 3年以上
    2年目だったら、3年までは辞めないほうがいい

というのも、まだデザイナーで転職する可能性があるなら、その時の求人数が全然違うから。ほとんどの求人が「実務経験1年以上」か「実務経験3年以上」です。

もちろん別の職種に転職するかもしれないですが、デザイナーに戻ってくるかもしれない、その時の保険を持っておきましょう。

迷ったら、一旦辞めることをおすすめします。

辞めるのって怖い?

自分は結果的に悪い時期に辞めたのですが、辞めたこと自体は怖い事じゃないと感じています。辞める前は不安でいっぱい。結局まだ未経験者のまま、つぎの就職決まるのだろうか。デザインの会社がダメなら、他に何の取り柄も無い。不安でいっぱい。

辞めてどうだった? 結果的には案外大丈夫でした。
求人も意外と何か引っかかるものはある。

そもそも一旦デザイナーから離れる気で、他に何するか決まってないので、求人から興味あるものを探せばいい。自分は試しに全然違う業界(飲食業)で働いてみましたが、全く違う世界っていうのは面白い。いい経験でした。それも悪くないかなと思えたり。

いつでもデザインの世界に戻れることを知ってると、一旦離れる事って、意外と大した事じゃない。(自分は結果的に、数ヶ月完全に離れた後、デザイン業に戻ることになりました。)

とりあえず半年くらい離れてみるといいかも。

デザイナーを離れることで、発見がある

辞めたくなってる時期は、視野が狭くなってるので、一旦他の仕事を経験れば、多くの発見があります。結局デザイナーしかやっていないと、それが全てみたいに錯覚してしまいます。自分は「デザイナーしか出来ない」と思い込んでいましたが、それが本当かどうかは、別の経験をしないとわからないことでした。

人は順応するもの。別業種でも意外とハマるかもしれない。

例えば一般職の場合ですが、大手企業なんかだと、数年経ったら、強制的に別業種に人事異動することは珍しくありません。企画から人事部に移動したり、営業から編集になったり。そういう人を何度も見てきました。右も左も分からない人が1年くらいで慣れて、仕事を掴んできます。(たまに、ずっと出来ない人も居ますね、、その場合は本当に合わないんだと思います。)

別業種でも1年くらいやってみると、向き不向きがはっきりします。あとは、その職業がデザイナーと比べてどうか。ある程度働いてみて判断すれば良いと思います。別の仕事をすることで、デザイナーに戻ったとしても活かせることがあります。

別業種に行くことは、判断する為の大きな道しるべになる。

別の仕事をしたから、デザイナーの良さや悪さも見えてくる。自分に一番合ってる仕事が何なのか、圧倒的に判断しやすくなります。

【経験談】実際デザイナー辞めてみて思った事

自分はかつて、デザイナーで働くことに打ちのめされたことがあり、心身ともにボロボロになりました。

「デザイナー向いてないかも。一旦デザインから離れよう」

そう思って、一旦デザイナーを辞め、デザインの世界から完全に離れます。自分の足りない力(段取りや空気を読むなどの力)を補う目的で、飲食店で働き始めます。その傍らで、それ以外の時間は絵を描いてみます。アーティストなんかを割と本気で目指してみたりして。

そんな日々が数ヶ月続きます。

絵を描くことも苦しくなってきた頃、ふと知人からデザインの仕事を頼まれます。デザインをするのは数カ月ぶり。久しぶりだなと思い、手を動かしてみたところ・・・

デザイン、楽しすぎる・・・

デザインってこんなに楽しいんだ。この瞬間「デザイン以外考えられない!」稲妻が心に刺さったように強く感じました。

でもこれは、数ヶ月離れてみなかったら気づかなかったこと

一旦デザイナーを辞めて、時間を置いたことで「絶対に職業はデザイナー」ということが、明確に分かりました。

デザイン業界の独特のムードは苦手
【インハウスデザイナーで救われた】

デザイナーが天職だと分かったけど、デザイン業界の独特のムードは苦手。続けられる自信は無い。

デザイナーだけど、普通の職場無いかな?

たまたま募集していた企業内デザイナー(インハウスデザイナー)の求人。「一般企業なら、デザイン業界特有の厳しいムードは無いかな?」これが、まさに読みどおりで大正解でした。

一般職と同じ雰囲気の中でデザイン出来る、まれな職場

デザイン業界の雰囲気とは全く違い、一般職の会社員と同じ。周りも皆、営業だったり、経理だったり企画者だったりの一般会社員。ただ、自分がやってることがデザインていうだけ。仕事とプライベートは別と考える人ばかりで、デザイン業界独特の、休みの日も常にデザインのことを考えろ、みたいなノリは一切ありません。これが自分にはハマりました。

デザインは好きだけど、デザイン業界は避けたい。
インハウスデザイナーは、そういった人には最適な職場だと思います。

デザイン事務所じゃ続かない自分が、初めて2年も続いた職場でもあります。

インハウスデザイナーでどんな仕事?

企業内デザイナーといわれ、一般の会社内のデザイン部署などで、自社商品に関わるデザイン(販促物なども含む)業務を行います。基本的に自社に関連するデザインのみ。デザイン制作会社とは内容もムードも全く異なります。

インハウスデザイナーの特徴

  • 毎日ほぼ定時。早く帰れて休日出勤も無い
    普通に定時で帰れます。休日出勤はほぼありません。
  • 福利厚生がしっかりしている
    制作会社の場合は社会保険に入れなかったり、いい加減な所が多いですが、インハウスデザイナーは違います。自分がインハウスデザイナー在籍時は、当然社会保険だったし、質の高い保養所も破格値で利用できました。
  • 周りのデザイナーのレベルが低い(良し悪し)
    上司がデザイン専門じゃないことも多い、良くも悪くもレベルが低く、仕事とプライベートを割り切ってる人が多い印象。なので頑張り次第で信頼を得やすい(自分はこれで独立できた)。→ 大手企業のインハウスデザイナーを経て、フリーランスになれた理由
  • 自社関連のデザインのみ
    デザインするものの幅が狭い。場合によっては、新規プロジェクトなどで変わった提案をすることもある。
  • 分からない時、聞ける人が少ない
    会社や部署の規模によります。規模が小さいと、デザイナー人数が少ないので、聞く人が居ない場合がある。なので、デザイナー経験が浅い場合は、デザイナーの人数が少ない会社だと苦労します。

良いところも悪いところもありますが、デザインを仕事にしたいけど、制作会社が合わなければインハウスデザイナーはおすすめです。デザイン業界独特のムードは全くありません。

インハウスデザイナーへ転職するなら

  • マイナビエージェント
    大手インハウスデザイナー求人が多いです。非公開案件も多いので、登録しておくことをおすすめします。大手エージェントなので、求人先に変な企業が無いことが安心できます。
  • 【マスメディアン】
    マスメディアンは、宣伝会議、販促会議、ブレーン、広報会議などクリエイティブ関連書籍で有名な「宣伝会議」のグループ会社。質の良い求人が多め。インハウスデザイナーを募集していることも多いです。

※マイナビのプロモーションを含みます。

PICK UP !

デザイナーカテゴリの最新記事